母がくれるおこずかい
私には同居をしている81才の母がいます。
昔患った病気の後遺症もあり、身体が不自由です。
要介護2の認定を受けていますが、
最低限の身の回りのことは、自分でなんとかできているので、助かっています。
ただ、一人で出歩くことはできません。
貧乏な貯金ゼロの母です。
その母がたまに私に1万円をくれます。
私には兄がいますが、1~2ヶ月に一度のペースで、母の顔を見にきてくれます。
来る度に母は兄から1万円のおこずかいをもらっているのです。
後で、その1万円をそのまま私にくれるのです。
初めの頃は貰うのを断っていました。
可哀想ですが、母の年金は日々の生活費、病院代、デイサービスの費用等でほぼ無くなります。
子供や孫におこずかいをあげられるような、
ゆとりのあるお年寄りではないのです。
もらったお金は、自分の為に使うなり、
貯めておくなりすればいいのです
母は、毎年、年末になると、孫たちにお年玉をあげたい、おせち料理を注文したい、カニが食べたい、などと普通に言うので、
それこそ、本当に貯めておいてもらいたい
というのが本音です。
ですので、おこずかいをくれると言われても
貰うわけにはいかないのです。
私は「いざというときの為に、貯金をしておこうね」と、言います。
いつも、母は納得してくれません。
「いいの、いいの、あなたに使ってほしいの」「お願いだからもらってちょうだい」
あとに引きません。
結果、私は「じゃあ、貰うね、ありがとう」
と、言います。
母はこれで満足するようです。
今年に入り、もらったおこずかいは、
合計4万円になります。
年末に母が必要とするので、
その時のために、とっておくつもりです。