私が出勤をする朝　母は　自室で

椅子に座り　手を合わせて

むにゃむにゃと何か言いながら　拝んでいます。

長い時間をかけて　毎日　朝と夕方に必ず拝んでいます。

お風呂嫌いで　洗濯物もなかなか出さない　

身の回りの片付けもしない

だらしない母ですが

朝夕に拝む、、、

これだけは　絶対にかかさないのです。

同居している弟と

別宅に住んでいる妹も

同じことをしています。

とある宗教です。

もう20年くらい前からだと思います。

私も過去には勧められましたが

どうしても受け入れられず

あきらめてもらいました。

拝むことで　願いが叶うそうです。

批判はしません。

自由ですから。

でも　毎日　毎日　何を願い続けているのでしょう。

以前　母が　

「一生懸命　拝んでいるから　

そのうち歩けるようになるのだ」

と言っていました。

内心（えぇ？無理だよぉ）と思いました。

実際　今の母は　以前に比べ　

間違いなく　歩行困難になっています。

そりゃあそうです。

だって　家では　ほぼ一日中

ソファに寝そべり　

テレビみているだけなんだもの。

もう　今更　どうこうできません。

母にしろ　弟にしろ　妹にしろ

幸せにしてくれる

なにか見えない存在を

ひたすら信じているのですから。

いろいろ言いたいこともあるのですが

こればっかりは

非常に難しい問題なのです。

今は一切　その部分には　

触れないように暮らしています。